先日、患者さんから
「なぜ力が入らなくなったり、入ったりするようになるのか分からない」
と筋肉反射テストについて質問をいただきましたので、これについて考えてみたいと思います。

筋肉反射テストとは、図のように術者が患者さんの腕を押し下げるように力を加え、患者さんはそれに抵抗します。
正常だと腕は動きませんが、異常があると、力が入り辛くなり、抵抗できずに腕は押し下げられます。
これを筋肉反射テストと呼びます。

 

• ・筋肉は脳からの電気信号（縮め、緩めという命令）で働きます。
• ・ここにストレスがあると電気のバランスが崩れます。
• ・そのため、ストレスをイメージすると電気のバランスが崩れて、縮めという命令がしっかりと伝わらなくなります。
• ・すると、さっきまで力が入っていたのに、突然入らなくなってしまいます。

ここで、ストレスと脳の関係について考えてみます。

ラットに強い電気刺激のストレスを与えたときの脳の様子を観察したところ、視床下部などの部分にノルアドレナリンが大量に放出された結果、情動不安に陥ったラットが滅茶苦茶な行動を繰返すことが発見されました。

このように、ストレスが長く続くとシナプスの働きが抑制されて、情報の収集や整理が正常に行えなくなります。

ストレスは脳の活動を阻害するということです。

人間の体はストレスを感じると脳の活動が乱れ、「縮め」という命令がブロックされて、筋肉まで届きにくくなってしまうようにできているといえます。

これを利用したのがキネシオロジー筋肉反射テストです。

キネシオロジーとは人間の身体や動きを観察する学問です。人間運動学と呼ばれたりします。これをもとにアメリカのカイロプラクター達による臨床研究の結果、今日の筋肉反射テストが確立されました。

これを応用すると、力が入りにくい筋肉を探したり、身体に影響を及ぼしているストレスを見つけることができたり、潜在意識の情報を拾ったりすることができるため、今日では世界中の医者やカイロプラクター、セラピストなどが自身の治療に応用しています。

 

 

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