2017年12月06日

学校に行けなくしているものとは

20171206
 

学校をしばらく休んでしまい、

 

「今さら行っても・・・。珍しいねぇって言われたりするし。

 色々言われたくないし・・・。」

 

と、周りの目が気になってますます登校しなくなる・・・

という悪循環にはまっていませんか?

 

思春期は成長において心と身体が不安定になる時期ですが、

それだけではなく、
周りの環境というものも大きく影響しています。

 

小学校から中学校へ
中学校から高校へ
高校から大学へ
と環境が変わると

友達も変わりますし先生との関係も変わってきます。

合う人合わない人、
いじられたり、いじったり、

様々な関係性を経験することになります。

 

特に中学校から高校へ行くと友達の質が変わります。

地域のみんなが集まるところから学力でレベルわけされた、

ある特定の集団の中に入ります。

 

グループですね。

そうすると、
今まで仲良くしていた友達とは違う属性のグループに

ポンと入ってしまうことになる子もいるわけです。

 

そうすると、
なかなか馴染めないということが起こります。

 

今までとは違う、
という今までとの差異に自分を適用することができず、

過去の自分のまま新しい環境を生きようとするがゆえに抵抗し、

学校に行きたくないと自分を変化させまいとするわけです。

 

「アイツらおもしろくない。」

「あの人たちは私には合わない」

 

と、外側に問題の焦点を向け始めます。

 

つまり、
外側の人を変えて自分は変わらないという選択をとるわけですね。

自分自身のアイデンティティを保とうともがくわけです。

アイデンティティは更新し続けなければ生きていけません。

適応力ですね。

 

環境という外部の要因を拒否し続けると路頭に迷ったり、

世の中の流れについていけなくなります。

 

自分はストップしても周りは止まってはくれません。

そのギャップが大きくなると、

「今さら行っても。何しに来たと?って言われるだけやし。言われたくないし」

と言って学校に行きたくないと思い始めるわけです。

 

そういった場合は

「学校にいきなさい」

と言っても行くはずありません。

 

変わりたくないのだから。

 

その場合は行きたくない理由や気持ちを受け取ったうえで、

変化と成長に関わっていく必要があります。

 

自分自身をバージョンアップしていくための関わりですね。

 

 

木瀬 武彰

 

 

 

prof8木瀬 武彰(きせたけあき)
オリーブカイロプラクティック代表。大学を卒業後、会社員経験を経て、2年制のカイロプラクテイックドクター専門学校に入学。カイロ学生時代から、人の不調の原因は心理的なものが深く関係しているということに注目し、学校の勉強とは別に同時進行で心理の探究を熱心に深め続け、数々の心理関連のトレーナーの資格を取得。カイロ学校を卒業後、脳・心・身体の統合的なアプローチができる治療院オリーブカイロを開く。現在は、カイロプラクターとして身体の不調を整える活動と並行して、心理のトレーニングを全国で開いている。