2017年12月21日

不安を考え続ける理由とは?

20171221
 

「ああなったらどうしよう・・・」

「こうなったらどうしよう・・・」

 

 

『もし○○が起きたら・・・』

 

など考え続けてしまうことでお悩みではありませんか?

 

 

ある研究では、

不安なことを考えてストレス刺激を与え続けなければ、

脳のストレスが下がらない、

ということが考えられているそうです。

 

不安という感情は誰しも抱くものですが、

不安で頭がいっぱいではない人は、

安静時はリラックスしています。

 

でも、

不安で頭がいっぱいの人の中には

安静時にも関わらず緊張している人がいるそうです。

 

つまり、

リラックスすべきときに緊張している

ということですね。

 

想像してみてください。

 

南の島の平和なリゾートで、

2人の女性が波打ち際で寝そべっています。

 

2人ともリラックスしているように見えます。

 

そこで突然爆発音が響き渡りました!!

 

ドッカーン!!!!

 

1人はストレスホルモンを増加させ、

危険を回避しようと緊張します。

 

もう一人はストレスホルモンを減少させ、

緊張を解きリラックスし出します。

 

なんと、危険を感じたらリラックスするわけです!

 

つまり、

何もない安全なときに緊張がマックスになっていて、

ストレス刺激を感じたときにリラックスする。

 

そうすると、危険な瞬間にボーっとしてしまいます。

 

例えば上司に理不尽に罵倒されたら、

当然こちらも怒りが込み上げてきます。

 

「そこまで言わんでいいやろー!」って。

 

でも、

上司に罵倒されたときに

ボーっと

何も考えられなくなる人がいるわけです。

 

そして後から思い出した時に怒りが湧いてくる。

なぜなら、安静時が緊張状態だからです。

 

そうすると、

安静時の緊張状態をリラックスさせるために、

あえて不安のイメージでストレス刺激を与えてあげないと

正常状態を保てないわけです。

 

まとめると、

 

通常であれば、

ドッカーン!となったら

死の恐怖を感感じるわけです。

 

ところが、

ドッカーン!となったら

リラックスするわけです。

 

言い換えると、

刺激のない状態では常に

死の恐怖を感じ続けている

ということです。

 

それは嫌なので、

不安なことをイメージすることで

死の恐怖を回避している

ということですね。

 
ということは、
リラックスしようとすればするほど緊張していく、
というパターンを変えていくための療法が
必要になってきますね。

 
木瀬 武彰

 

『参考文献:それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?大島信頼著 青山ライフ出版』

 

 

 

prof8木瀬 武彰(きせたけあき)
オリーブカイロプラクティック代表。大学を卒業後、会社員経験を経て、2年制のカイロプラクテイックドクター専門学校に入学。カイロ学生時代から、人の不調の原因は心理的なものが深く関係しているということに注目し、学校の勉強とは別に同時進行で心理の探究を熱心に深め続け、数々の心理関連のトレーナーの資格を取得。カイロ学校を卒業後、脳・心・身体の統合的なアプローチができる治療院オリーブカイロを開く。現在は、カイロプラクターとして身体の不調を整える活動と並行して、心理のトレーニングを全国で開いている。