2017年11月29日

本当に朝起きられないだけなのか?ー起立性調節障害

20171129

 

当院に来られた起立性調節障害でお悩みの子の多くは、
単に朝起きられないというだけではありません。

 

「朝、パッと起きられたら、学校に行く?」

 

と聞いて「うん」という子は少ない印象があります。

 

親御さんの手前、はっきりと言いにくい子もいますが、
たいてい他の理由が隠れています。

 

・何のために勉強するのか分からない・・・
・他の人と比べて自分は・・・
・人の目が怖い・・・
・受験や部活のプレッシャー・・・
・クラスに馴染めない・・・

 

など、心と身体のバランスが乱れる発達段階の中で感じる
様々な心の変化についていけず、
自律神経の乱れが悪循環してなかなか回復できない
状態にあるようです。

 

とはいえ、まずは朝パッと起きれるようになることから
始めていくことは価値があります。

 

起きれるようになったらそれが自信となり
学校に行こうという気持ちが起こるかもしれません。

 

朝の問題はクリアしたけどやっぱり学校には行けない、
という時には次の段階として心の中にアプローチしていきます。

 

怒りや悲しみ、恐怖などの感情をリセットし、
自分の経験から学んできた古い考え方を更新していくことで、
自分自身の知性を成長させ適応できる自分に変化させていきます。

 

そうすることで、
様々な問題が単なる課題となり、
将来自分で生きていくための力をつけていくことが
できるようになります。

 

 
 
木瀬武彰

 

 

prof8木瀬 武彰(きせたけあき)
オリーブカイロプラクティック代表。大学を卒業後、会社員経験を経て、2年制のカイロプラクテイックドクター専門学校に入学。カイロ学生時代から、人の不調の原因は心理的なものが深く関係しているということに注目し、学校の勉強とは別に同時進行で心理の探究を熱心に深め続け、数々の心理関連のトレーナーの資格を取得。カイロ学校を卒業後、脳・心・身体の統合的なアプローチができる治療院オリーブカイロを開く。現在は、カイロプラクターとして身体の不調を整える活動と並行して、心理のトレーニングを全国で開いている。