2017年10月02日

言葉

20171002

「そうとう悪いですよ。」

 

あるクライアントさんが、
別の治療院でそう言われたと
教えてくれました。

 

これは私が治療者として
使わない方がいいと学んできたことなので、
ちょっと戸惑いました。

 

『治療者はクライアントさんが
希望を持てるように関わるべき』
という思いがあります。

 

クライアントさんは
様々な不安を持って
治療院に来られます。

 

そんな時に
「そうとう悪い」
と不安を煽りたくはありません。

 

もしかしたら、
別の治療を受けて来て
「少しは改善してきた」
と本人は感じているかもしれません。

 

そんな時に
「そうとう悪い」
と言われたら
ちょっとキツイなぁと私なら思うかなと。

 

私の場合は、

 

『来た時よりも
少しでも元気になってもらいたい』

 

という前提を持っているので、

 

「今までの治療もきっと
価値があったんだと思います。
だからこうして
不調に完全に負けてしまうことなく
ここまでやって来ることが
できたのですから。」

 

とお伝えすることがあります。

 

治療者がどのような言葉を使うのかで

クライアントさんの回復のスピードが変わります。

 

言葉に敏感でありたいなと思います。

 
木瀬武彰

 

prof8木瀬 武彰(きせたけあき)
オリーブカイロプラクティック代表。大学を卒業後、会社員経験を経て、2年制のカイロプラクテイックドクター専門学校に入学。カイロ学生時代から、人の不調の原因は心理的なものが深く関係しているということに注目し、学校の勉強とは別に同時進行で心理の探究を熱心に深め続け、数々の心理関連のトレーナーの資格を取得。カイロ学校を卒業後、脳・心・身体の統合的なアプローチができる治療院オリーブカイロを開く。現在は、カイロプラクターとして身体の不調を整える活動と並行して、心理のトレーニングを全国で開いている。